素晴らしきロボの世界をプラモデルで: 3月 2014

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2014年3月30日日曜日

基本は旧キット

現在製作中のザブングルは完成まであと少しなのですが、私の苦手とするウエザリングが控えているためここからは少し慎重に時間をかけたいと思います。

ロボットキャラ系のプラモデルを作っていて一番悩むのはウエザリングです。
巨大ロボットという架空の物体がどのように汚れるのかは資料がなく、正解が見つかりません。
ディテールアップよりもさらなるセンスが問われると思います。

私の好きな1970~80年代の熱きロボットたちのプラモデルは当時に比べると数が激減し、メーカーも合併などにより再販すら期待できないものもあります。
自分の好きなロボキャラのプラモを作るときは完成度は少しでも高くありたいため、簡単に失敗できません。

しかし、プラモ製作の腕を上げるためには数多く製作し経験を積まないといけません。
そこで目をつけているのがガンプラの旧キットシリーズです。
安価で再販品も多く出回っており、ディテールアップや関節の加工、塗装など練習材料としては最適です。

前回のガンキャノンに続き今回はグフを作ります。


発売当時、定価300円(この頃は消費税もなし)の旧キット。昔は模型店のみならず、駄菓子屋にも積まれていました。

今回は「動きのあるポーズ」と「ウエザリング」がテーマです。
当時はお金も無く、組み立てて、黒だけマジックで塗っていた記憶があります。
現在はウエザリングを含め色種豊富な塗料とエアブラシ、加工のための工具も取り揃えて作るわけですからハマるわけです。

ひとまず仮組みから


思った以上にディテールは良さげです。
動きのあるポーズをつけるために関節をどのように加工しようか思案中。



右手と左手は改良の余地ありです。


ヒートロッドは針金とランナーで製作したいと思います。

仮組みをしているうちに、アイデアがいろいろ湧いていきます。
楽しい妄想タイムです。
「練習」なので肩の力を抜いていきたいと思います。






2014年3月23日日曜日

完成後はほぼ見えないところですが・・・ (1/100戦闘メカ ザブングル)

ポーズの設定と組み立て、基本色の塗装をほぼ終えたザブングル。
デカールを貼るか、このままウエザリングに入るか迷いながらもコクピットの組み立てと塗装がまだだったのでコクピットを先に仕上げることにした。

ザブングルの場合、合体前の各マシンのコクピットと2つあり、ひとつは背中に、もうひとつは頭部に内臓されます。
背中のほうは窓からよく見えるのですが、頭部の方はほとんど見えません。

私が以前ワークショップに参加したとき、零戦を作ったのですが私なりにいろいろ考えてコクピットに色を塗っていると講師の方から「そんな見えないところに色をつけてどうする?」と突っ込まれました。
確かに単色で塗りつぶしても中を覗き込まない限りほぼ気になりません。

しかし、私はそれでも自分で可能な限りコクピットは再現したいのです。
自己満足といえばそうかもしれません。

見えない部分に自分のこだわりが内蔵されていることに満足するのか・・・
ただ細かい作業が好きなのか・・・

自分でも良くはわからないのですが。

ひとまず、組み立てでこだわったのはハンドル部分。
元のキットはハンドルとスポーク部分のスペースがプラスチックで埋まっているため、デザインナイフで細かく削り落としました。

色は零戦の製作で使用した、中島系のコクピット色。
先にシルバーを塗ってその上に薄く塗るといい感じに見えます。

メーター部分はデカールがありません。
一応メーターらしき窪みはあるので白のエナメルを流してそれらしく仕上げました。


コクピットには搭乗員のフィギュアもついているのですが、ここまで仕上げるかどうか迷っています。




旧キットから学ぶ(1/100 ガンキャノン)②

模型製作について昔は雑誌を片手に思考錯誤しながらテクニックを身に着けていましたが、YouTubeのおかげでプロのテクニックが簡単に知ることができます。

私も技術やセンスは初心者ですが、知識だけは大きく進歩しています。
特に塗装についてはラッカー、水性アクリル、エナメルの違いのみならずその特性を利用したウエザリング技法や単色を均一に塗るのではなく、重ね塗りにより深みや陰影を持たせるなど私にはもともとない発想が手に入ることはとてもありがたく感じます。

さて、私が組んだガンキャノン。
ひとまず、色を塗っただけの仕上がりです。
単色で塗りわけただけのガンキャノン
さて、このままでは面白くありませんので、左手の加工とウエザリングに挑戦です。

まずは左手の加工から。
旧キットの左手はグーの形に整形されています。
甲の部分だけ残してパテを埋めます。
指の部分は針金とランナーで作ります。

パテに0.9ミリの銅線を刺し、ランナーに穴を開けて通します
この手法は中学生の頃に考えていたのですが、ピンバイスなどの工具が無く、ピンを熱して穴を開けようとしましたがうまくいかず断念した記憶があります。
この手法を試すのは今回が初めてです。
しかも、この写真を撮って気付いたのですが、間違って左手ではなく右手を加工していました(泣)

細かい作業に絶えながら完成したものがこちら


後は本体のウエザリングです。
ウエザリングも含め、塗装の知識が皆無の私。
しかし最近はYouTubeでプロがプラモを作る映像がアップされ、プロのテクニックを簡単に知ることが出来ます。

私は『大人のプラモ道』に出演のプロモデラー仲田 裕之氏のテクニックを参考に本格的なウエザリングを実践しました。

目指したのは「使い込まれた感」です。
車でいうと新車より廃車に近い感じです。
仲田氏が紹介するのは戦車や戦闘機など現実にあるものですが、私が作るのは現実には無いものです。
汚れ方など参考に出来るものはありません。
想像力を最大限に働かせて汚しを入れます。

そしてウエザリングの結果がこちら。



ウエザリングを施すとオモチャ感が消えて現実味が湧きます。
併せて左手の加工により直立不動の状態でも味があるような気がしませんか?

パーツ数も少なく、ポーズがほとんど取れない旧キットですが、合わせ目消しや塗装、こだわればディテールアップなどプラモデル製作の基礎が楽しみながら学ぶことができます。

たまの休みに作ってみませんか?



作らないプラモに価値は無し、不当な値段の吊り上げに反対!

ガンダムよりもそれ以外のロボットアニメが好きな私。
そのためプラモデルの入手は苦労します。

ホビーショップでは棚の隅までくまなく探し、再販品などが並んでいないか見たり、中古店に行けばプラモデルのコーナーを見たりと思い立ったら「出会い」を求めて探索しております。

それでも自分の周りの地域だけでは商品が偏っているため一時期はネットオークションを利用していました。
多少の出費は覚悟の上ですが、2千円くらいを限度と決め落札しまくっていました。
これは2013年5月の話です。

最近になってとあるアニメのロボットが気になり、プラモを検索すると・・・
なんと! 1万数千円で出品されているではありませんか!
他にも30品で数十万円など、あきらかに不当な値段がつけられているのです。

昔の定価だと千円前後の品を「希少」というだけで値段を吊り上げるのは勝手かもしれません。
しかし、作らないプラモに何の価値があるのでしょうか?

私は中古品の不当な値段の吊り上げには断固反対です!


2014年3月9日日曜日

旧キットから学ぶ(1/100 ガンキャノン)①

ホビーショップや模型店に行くと所狭しと並んでいるガンプラ。
金型技術の進化により、ディテールも精巧に関節の可動域も広がりました。
またパーツのひとつひとつ細かく色分けされたプラスチックがプレスされており、塗装しなくても見栄えのする仕上がりが期待できます。

昨年、プラモデルの製作依頼を受けました。
依頼者は私の息子です。
プラモデルはガンダムのRG。
息子からの注文は「きれいに作ってね」との事。
ガンプラのRGシリーズを作るのは初めてです。
部品点数も多くて、複雑な関節部分が組まれたうえでランナーにつながれているパーツの切り出しにはかなり気を使いました。(どうやって作っているのでしょうね?)
何とか完成したガンダム
上の写真のとおり完成し、息子に渡すことができました。
組み立てた感想は「プラモ」というより「パズル」という感じでした。

プラモ初心者の私は「ガンプラ」よりも80年代後半のロボットアニメに熱き想いを馳せており、プラモを集めています。
しかし、製作となると未熟な私は仕上がりに自信が持てず、またその手のプラモデルは品数も少ないうえ、最新のガンプラのように精巧につくられておらず(あっても値段が高い)加工が必要です。
また、仕上げにこだわるにはただ塗るだけではなく重ね塗りやウエザリングなど塗装の技術も必要なため気軽に手が出せず今のところ積みっぱなしです(このブログでも製作途中で止まっているのもあります)

と言ってもプラモを作らないと技術は身につきません。
そこで、目を付けたのがガンプラの旧キットです。
先日ホビーショップで480円の1/100ガンキャノンを購入しました。

部品点数も少なく、組み立てもすぐに終わるだろうといざ開始すると意外に手がかかります。
とにかく接着面のズレが目立ちます。
接着してはヤスリがけ、場合によってはパテ埋め後ヤスリがけという作業が続きます。
後は塗装です。
頭部の塗り分け以外はあまり気を使わずに気持ちよく塗装することができました。

塗装を終えたガンキャノン
これで完成・・・ と行きたいところですが、このまま飾っても味気ないで、左手の加工と練習の意味も込めてウエザリングに挑戦したいと思います。