本日、私の元にプラモデル修理の依頼が来ました。
依頼者は私の息子です。
「足がとれ、再度はめようとしたがうまくはまらない」との事
早速、現状を確認します。
初代(ファースト)ガンダムの足首部分を撮ったところです。
はめ込み部分の突起が頼りない感じと左足(写真では右側)の突起は溶けたように失われています。
息子に聞くと「プラモデル用の接着剤で接着しようとしたがうまく着かなかった」と言っております。
私の幼少の頃、似た経験をした思い出があります。
接着剤は万能ではなく適材適所に使用しないと接着できませんし、強度が必要な箇所には補強したり、さらに適した種類の接着剤を使用しないといけません。
それが解らず、うまく修理できなくてあきらめていました。
このような経験から修理に興味を覚え、失敗を重ねながらいろんなものを修理しました。(出来なかったものも結構あります。)
修理に必要なこと、それは
- 現状をきちんと把握する事。
- 壊れた箇所に対する手当てをどのような方法で行うのか、しっかり考える事。
- 手当てに合った道具を使用する事
例えば「棒状のものが折れた」場合
子供の頃ならば折れた面に接着剤を塗り必死でくっ付けようとします。
仮にくっ付いたとしても容易に折れてしまいますよね。
長さや太さなどをみて折れた部分をどのように手当てするのかを考えます。
ひとつの方法としては筒状のもので折れた部分をカバーするやり方。他には棒の折れた口に穴をあけ針金などの硬いものを芯材として補強を入れて接着するやり方です。
道具に関しては芯材の太さに合う大きさの穴を開けるためには、それに見合ったサイズのドリル先が必要です。
道具(工具類)は特に大事です。
ホームセンターには多種多様な工具があります。
プラモデルのちょっとした加工や修理程度だと種類は限られています。100円ショップの工具類もなかなか充実しております。
手持ちの工具で不安な時はその都度揃えると後で重宝します。
それでは、このガンダムの修理をします。
部品構成がよくわからないので、慎重にバラします。
上がバラした部品です。
ボールジョイントの部分の根元が折れています。
こちらが正常な部品です。
接着剤いらずのガンプラですが、この部品はこのようにバラしてみると正常な部品も強度的に弱く感じます。
折れた部分の修理について「瞬間接着剤」を使用して折れた部分の接着およびその周囲に塗布し固める事で強度を高めたいと考えます。
折れてない側の部品もボールジョイント部の根元にしっかり流し込むように塗ります。
左右それぞれのパーツの組立ては本来はめ込みですが、今回はプラモデル用の接着剤を使用してガッチリ張り合わせます。
折れた方のパーツについては折れた部分に瞬間接着剤を塗布し仮止めした後、張り合わせます。
そしてボールジョイント部分の根元に瞬間接着剤をすき間に流し込むように塗布します。
今回使用した接着剤は100円ショップで見つけた「ハケ付き瞬間接着剤」です。
プラモデル用(タミヤセメント)と同じようなハケがフタについており、とても塗りやすく出来ています。
このハケで根元部分にしっかり接着剤を塗ります。
後は時間を置いて乾かします。
瞬間接着剤は厚く塗ると固まるまでに意外と時間がかかります。
すき間に入り込んだ接着剤がしっかり固まり、強度が出るように触らず、時間を置きます。
今回は折れた部分の接着のみならず補強も兼ねたいのでしっかり塗りました。
しばらく放置しますので、今日はここで終了です。
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