素晴らしきロボの世界をプラモデルで: 2011

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2011年7月3日日曜日

溶かしランナーでリベットを打つ

前回、苦労して何とかスジ彫りを施した1/144スケール、シャア専用ゲルググ(昔タイプのガンプラです)の右足。



今回はペンでマークしたドットにドリルで穴を開け、ランナーで自作したリベットを差し込んで(接着)し、レトロ感を出したいと思います。
なぜレトロ感?
といっても単なる思い付きです。ゲルググとしての全体的な仕上がりは考えていません。
ただ、昔のシンプルなガンプラはそのまま組み立ててもいいのですが、プラモデルのテクニックを試すには格好の素材です。
右足が仕上がったら左足でも遊んでみたいと思います。




まずはリベットの素材となるランナーを加工します。
そのままの太さでは全く合いませんので、火にあぶって溶けたら伸ばし適度な太さにします。




次に細くなった部分を残し、その先端に熱を加えます。
最初火であぶったのですが、すぐに火が付いてしまうため、ハンダごてを使用しました。
すると、溶けた部分が丸みを帯びた釘の頭のように変化します。




こんな感じになります。(わかりますでしょうか?)




あとは適度な長さにカットし接着剤を付けて穴に差し込んでいけば完成です。
かなり地味な作業です。

全ての作業を終えたら塗装します。
今回は金属感を出したいため、シルバー一色で塗装しました。

こんな感じに仕上がりました。




いかがでしょうか?
昭和のロボットの香りがしたら幸いです。
最後にエナメル塗料を使用して、ウエザリング(汚し)を施して仕上げます。


※リベットの作成について
今回、ランナーを使用したリベット製作ですが、この加工方法は元々ホビージャパンの記事を見て作成したものです。
ホビージャパンの記事ではプラ棒をそのまま火にあぶって加工していました。
私は溶かして引き伸ばしたランナーを使用したのですが、熱処理したせいなのか、熱を加えてもリベットの頭の部分がうまく出来る部分と出来ない部分があり(伸ばしたランナーから2・3個程度)、うまく出来たリベットの頭になったもののみ使用したためランナーやプラ棒をかなり消費しました。参考まで。



2011年4月30日土曜日

スジ、彫っちゃいました

ガンプラの昔版(ファースト・グレード?)1/144シャア専用ゲルググの脚を使ってスジ彫り(の練習)です。
まずはスジ彫り前の写真から


スジ彫り前の写真です。
合わせ目にはパテを盛っています。
さてどのように変わったでしょうか?



スジ彫り後の写真です。
黒いドットはサインペンで書いたものです。


後ろ側です。
随所に失敗の跡が目立ってます。


ラインがずれたりしないように慎重に行ってもこのとおりです。
ずれたラインの修正や何度も同じ所を彫っているうちに複数のラインが出来たり、必要以上にラインが広がる事もありました。
その場合パテで埋めてから彫り直しました。



今回は初めてのスジ彫りに挑戦ということで、失敗を気にせず平面に思い通りのライン(スジ)をいかに彫っていくか、そのコツについて学びました。
平面に思い通りのラインをきれいに描くにはガイドが必要です。
私が今回行った作業は下の写真のとおりです。


工具は私の身の回りにあるものを使用しました。

  • ルーター用の丸のこ刃
  • デザインナイフ
  • 精密ヤスリ(三角)

丸のこ刃については最初使用していたのですが、ガイドとなるスジを彫る際、デザインナイフ+精密ヤスリを使用したのですが、本スジとしてもいけそうなくらいに彫れましたので、後半はこの2つしか使用してません。

スジ彫りに使用する工具として他にはPカッターや目立てヤスリも有るようです。

今後、このような工具を揃え、スジ彫りテクニックをもっと身に付けたいと考えます。

今回のゲルググの脚を使用してのスジ彫り練習は終了です。

次はこの脚の黒いドット部分に穴をあけ、ランナーで作ったリベットを入れていきます。



2011年4月21日木曜日

そうだ!スジ彫りしよう!!

プラモデル製作で質感を追求するテクニックとしてスジ彫りがあります。

スジ彫りとはプラスチックで一体形成された部品に細いスジを彫り、そこに※墨入れを行うことにより、パネル同士が組み合わさったり、車ではプラモデルのボディパーツでドアと車体が一緒に成型されているものにスジ彫り+墨入れを行うことでドアが独立したように見せるテクニックです。
※墨入れ-プラスチックでパネルラインを表現するためにつけられた溝などに、乾きが遅く伸びのよいエナメル塗料を薄めて流し込む事で溝を継ぎ目のように見せるテクニック

基本的には成型時につけられたラインが浅くて塗装により隠れてしまいそうなところを強調するために行いますが、上級者になると、つけられていない平面にスジを彫りパネルラインを作る方もいらっしゃるようです。

ただし、ただスジを彫ればいいのではなく、きれいにビシっとしたラインを彫るにはコツと経験が必要です。
きれいなスジ彫りをマスターするためには、とにかく彫るのみです。
失敗を恐れずひたすら彫りましょう(でも失敗はしたくないですね)

私もマスターしたいのですが現在作成中のプラモでは失敗が怖くて思いっきりスジを彫る事はできません。

以前、このブログで紹介させていただいた旧版のガンプラ(シャア専用ゲルググ)を素材にスジ彫りのコツを学びたいと考えます。



今回スジを彫る素材ゲルググの右足です。


主にスジを彫る道具として選んだのはミニルーター用の丸のこです。
プラモ用に「エッチングのこ」というのがあるらしいのですが私は持っていません。
ちなみに100円ショップで見つけたものです。


今回は大胆にも溝がない平面に独自にラインをつけていきます。
マスキングテープをものさし代わりに貼ります。


そして、マスキングテープのキワに沿って丸のこ刃をあてていきます。

写真ではいきなり丸のこ刃をあてていますが、きれいにスジが彫れず表面がガタガタになりました。
丸のこ刃をあてる前にガイドとなる溝をつくらないとうまくいかないようです。


デザインナイフと精密ヤスリ(三角)を使用して、ガイドとなる溝をつくります。


デザインナイフの刃で描くラインにそって切れ目をいれます。


切れ目に精密ヤスリ(三角)の角を使用して溝を切ります。

そして丸のこ刃をあてるとズレにくくなります。

今回、素材として選んだ旧版ガンプラですが、現代のものとくらべるとディテールも甘く、簡素な作りになってます。
そのため、見ているといろいろ手を入れたくなります。
現代版だと下手に手をいれるとディテールを崩してしまいそうですが、旧版ガンプラだとアニメと関係なく手を入れて個性をつけたほうが仕上がりが面白くなりそうです。
一応頭の中では完成形を描いていますが、時間が開いているときの暇つぶしに作業をしているため、途中の段階です。
面白く仕上がったら、紹介させていただきます。

ところで、なぜだかわかりませんがスジを掘る作業、地味ながら不思議とハマってしまいます。


2011年4月20日水曜日

プラモを作る・第10回・市販の材料を使って肘作りに挑戦します③‐1/144重戦機エルガイム


前回、8ミリビーズをカットして、上の写真のように真ん中に1.7ミリのプラ板を収める事が出来ました。

今回はここから肘関節として機能できるようにしていきます。


この円板の側面に0.7ミリの穴を開けます。
そしてその穴にゼムクリップを切り取ったものを差し込みます。


こんな感じです。
この円板が肘関節の腕の曲げ伸ばしの役割になります。
しかしこのままビーズの穴に棒状のものを通して固定しても、この大きさの穴のままではユルユルで状態が固定できません。
そのためこの穴に棒状のものを通したときに程よくテンションがかかるように、弾力のあるものを詰めます。


ガンプラの関節部品(作った後の余り物)の中でこの穴にピッタリの突起を見つけました。


まだビーズには固定していませんが、このような感じになりました。
円板に差し込んだクリップ部分に腕を差し込みます。
しかしこのままでは差し込んでもすぐに抜けます。
ここでクリップにガンプラの関節部品のランナーに穴をあけてクリップ部分に差込み瞬間接着剤で固定します。


これで、腕を差し込んでも適度なテンションがかかり、抜けなくなる計算です。


最後にプラ棒をビーズと一緒に差し込んでひとまず完了です。
円板の穴の詰め物には側面の穴にクリップを挿入する前に先を尖らせて抜け止めと周り止めを兼ねて刺しています。


プラ棒の固定には瞬間接着剤を使用します。
透き間から流すようにすると可動部分を固定しそうなので、差し込んだプラ棒が余分に突き出すようにしてその棒の先端に瞬間接着剤を乗せ、その棒を引き抜くようにして接着しました。


これで念願の肘部分の完成です。
台座を二の腕に固定し、円板から飛び出た棒を腕に差し込みます。
腕全体の完成はこれからですが、いい感じの仕上がりになると思います。



2011年4月18日月曜日

プラモを作る・第9回・市販の材料を使って肘作りに挑戦します②‐1/144重戦機エルガイム

前回は直径8ミリの大きさのビーズを台座となる1.7ミリ厚のプラ板に瞬間接着剤で固定、別に用意した1.7ミリのプラ板に穴を開けその穴を中心にビーズと同じ大きさに円形に加工したものを2枚作りました。


次にビーズを加工します。
ビーズの真ん中に1.7ミリの円形に加工したプラ板(以下「円板」)が収まるように縦にカットします。


ビーズの加工にはルーターを使用します。
100円ショップで購入したマンドレル(軸)に同じく100円ショップで購入した丸のこ刃をセットしたものでビーズを縦にカットします。


やみくもにカットしては失敗のもとですので、まずはマスキングテープを1.7ミリより気持ち細くカットしたものを貼りビーズのカットラインを作ります。
物が小さいので、中心線はあらゆる角度からみて見た目の感覚で決めます。
カット中万が一ラインが剥がれてもいいようにラインの際を油性ペンでなぞりました。


一回でラインどおりにスパッとはいきません。
斜めになってもラインの外側を切る事が無いように集中してのこ刃をあてていきます。
ラインの内側はグサグサになってもかまいません。
何度も慎重にのこ刃を入れて取り除いていきます。


ある程度カットしたら、ヤスリやデザインナイフ等を駆使して形を整えつつ、円板をあわせ干渉しているところを慎重に削ります。(失敗はできませんので、あせらず何回もくりかえしました)
また底(下)の方も穴を開けて円板がきれいに収まるように形を整えます。


そして・・・・・・



めでたく円板をビーズの真ん中に納めることが出来ました。

エルガイムの肘を製作するにあたって、今回の加工が最大の難関でした。
ここまで来るとエルガイム好きの皆さんにはすでに出来上がりの形が見えているかと思います。
私の中ではこの時点で7割完成です。

ところで、今回カットに使用した丸のこ刃かなり使えます。
薄いながらも丈夫でプラスチックならスッとのこ刃が入りカットします。(ルーター回転時)
ただし、無理に押し付けると材料を引っ掛けてしまうため、あくまでも自然にのこ刃が入る位の感覚で切りましょう。
マンドレル(軸)とセットで購入しても210円
お得ですよ~



2011年4月17日日曜日

プラモを作る・第8回・市販の材料を使って肘作りに挑戦します①‐1/144重戦機エルガイム

さて、中断していた腕ですが、肘関節の問題で作業がストップしていました。

肘関節はキットの肘部分にあたる丸い突起を切断し、新たに製作します。
どの様に作るか頭の中でトライアンドエラーを繰り返しました。
そして100円ショップやホームセンターに行ってはあれこれ見ながら材料を物色して来ました。

そしてついに材料が揃ったので肘関節作りに挑戦します。

使った材料はこちら


今回の主役「ビーズ」です。
こちらは100円ショップの手芸コーナーにありました。
肘関節の丸みに合う大きさのものを探していたのですがこんなに簡単に見つかってうれしく思います。
今回の工作には球形のものに穴を開ける事が必須でしたので最初に穴が開いているビーズは今回の素材にピッタリです。


プラ板です。
100円ショップや近所のホームセンターには薄いものしか扱っていないため、厚みのしっかりしたプラ板を調達するのに少々手間取りました。
2ミリのものを探したのですが、1.7ミリ厚が最高(お店の中では)でした。(右に写っているのはさっき紹介したビーズです)

他は私の身の回りにあるものを使用します。

まずは1.7ミリ厚のプラ板を適当な大きさにカットします。
カット後はビーズの台座として使用します。
少し大きめの穴(今回は4ミリ)を開けます。
ビーズは台座に接着し固定しますので接着面を広めにとるため切り口を面取りします。



今回買ったビーズはプラモデル用の接着剤では着かないようですので瞬間接着剤で固定します。

瞬間接着剤をしっかり乾かしている間に1.7ミリのプラ板を今度は小さめに切り出します。


本日活躍した道具はこちらです。
写真はパッケージのみです。


先程切り出したプラ板に穴を開けこのようにセットします。(2枚重ねてます)


電気ドリルにセットし、ひたすら削ります。


直径8ミリくらいまで削り込んだら終了です。


これで製作準備は終了です。

これから、加工と組立てにはいります。

ちなみにビーズの台座に刻まれた穴は、製作途中で台座から外れてしまい失敗したものです。

今回、1.7ミリ厚のプラ板に穴を開けルーター用のマンドレルにセットしたものを電動ドリルにセットしてヤスリでガリガリ削って丸くするという加工をしました。
写真ではセットして簡単に直径8ミリの大きさまで加工できたように見えますが、実際は思ったように削る事ができなかったため、余分な所をのこで可能な限りカットした後、削って仕上げました。

さて、この材料を使って、私が考える肘が出来上がるかどうか・・・・・・



2011年4月16日土曜日

プラモを作る・第7回・エアブラシのペイントテクニックについて「こんな感じ?」‐1/144重戦機エルガイム

先週、メカ部分のパーツをひとまずガンメタルで塗装しました。
ガンメタルはあくまでも下地であり、アニメではグレーに茶色が混ざったような色をしています。

質感として目指したいと思ったのは「電車の下」つまり車輪周りのあの粉が噴いたような赤茶けたような感じで砂埃をかぶった感じです。
しかし、どの様なテクニックで塗ればいいのか良く解りません。

片っ端から検索しホームページやブログを見て回りました。
いろんなテクニックがあるのに驚きました。
それだけ、テクニックがあるのはやはりプラモデルに現実味のある質感を表現したいと考えているのですね。
大変勉強になりました。

とくにウエザリングは大変興味深く、エナメル塗料を使った「ウォッシング」や「ドライブラシ」の技術や「ヒルマ汚し」というテクニックなどぜひ今回のエルガイム製作で挑戦したいと考えます。

今回は「砂吹き」というテクニックに挑戦しました。
「砂吹き」とはエアブラシを使用したテクニックです。
説明には距離を離して吹き付けると乾燥しかけた塗料が粒のように付き砂をかぶったようなざらざらした質感が得られます。
という事だが果たしてうまくできるのでしょうか?

さてエアコンプレッサーのスイッチON

私のエアコンプレッサーは100V、1.5馬力、25Lタンクという仕様で、エアブラシというよりも、エアツールやスプレーガン(車などに塗装する)用です。
そこにレギュレーター等を接続して使用しています。

さて、先日塗装した部品を段ボール箱の中にセットしてエアブラシのボタンをプッシュ・・・・・・ 出ない。
塗料どころか空気が出ません。
エアブラシからホースのネジを緩めます「プシュー」と音とともにネジのすき間から空気がもれる事から空気は問題なく来ているようです。
何回か試しているうちにボタンを押すと吹ける様になりました。
最初エアブラシの不調? と思っていたのですが、いろいろ試しているうちに解ったのはエア圧が高すぎるとこのような現象が起こるようです。
コンプレッサーのタンク側で圧を調整(ある程度空気がたまったらスイッチを止める)して使用します。

遠く離すとほとんど塗料がのらず、かといって近づけすぎると単なる塗装になってしまいそうです。
結局このような感じの仕上がりになりました。



いかがでしょうか? 残念ながら砂のような質感は表現できませんでした。
しかし幸いにも私が思った質感は出せました。

今回使用した塗料と塗り方は「ガンメタル(タミヤカラー)」を下塗り「ウッドブラウン(Mrカラー)」を砂吹き「デザートイエロー(タミヤカラー)」を軽く砂ぼこりをかける様な程度にうっすら、です。

何事も最初からうまくいかないですね。



2011年4月10日日曜日

プラモを作る・第6回・人生初エアブラシに感動‐1/144重戦機エルガイム

現在製作中のエルガイムは手を仕上げ腕の仕上げに行きたいのですが肘関節部分のディテールをどのように仕上げるかで悩んでおり作業が一向に進んでいません。

ここは思い切って、腕から離れ、脚部分を先に組立てます。
脚部分についてはアニメのディテールに忠実に表現されているため丁寧に塗装して組み立てるだけで良さそうです。

ただ、エルガイム製作で悩んでいるのは肘だけではありません「塗装」に関して経験が浅いため塗りに入る前から「あーでもない」「こーでもない」と悩んでいます。
どのような事で悩んでるかと申しますと

  • 色使いについて
  • 塗装器具(エアブラシ)をうまく使えるのか?

についてです。

色使いについては、昔は「アニメと同じ色を塗ればいい」と言う単純な考えでしたし、当時は筆でムラだらけでも塗装して完成すればそれで満足でした。
しかし「大人の趣味」としてプラモデルに向き合おうとすれば、そのレベルでは満足できません。最終的には本当に実在するような質感を追及してこそプラモデル製作の醍醐味ではなかろうか?
と考えています。
まあ、子供の頃、写生大会で風景画を書いていたのが大人になって油絵に走るようなものだと思ってください。
とは言っても、楽しみ方は人それぞれです。
出来の良いガンプラを集めて素組みして飾るもよし、そのガンプラにウエザリングを施してリアリティを追求するもよしです。
ただし、「ロボプラモ」には他のプラモデルのように実機がありません。
材質、塗装、戦闘によるダメージ、経年劣化の具合などプロモデラーを初めとしていろんな形で表現されてますがすべて想像上のものです。
そこには「答え」などありません。
そこが「ロボプラモ」の奥深さです。

つい、熱くなってしまいました。

塗装の色使いについて決め手となる機体色ですが、エルガイムはアニメでは白です。キットの指定では白に微量の青と黄色を混ぜる(緑じゃいけないのか?)となっています。
私はこの色がいまいち良く解りません。
エルガイムは宇宙での戦闘より荒野での戦闘の印象がつよく、脚や関節に茶系色が使用されているため限りなく白に近いクリーム色あたりで塗ってみようかと考えています。

エアブラシについては使う事より、塗料を入れ替える時などの洗いの要領が不安で、薄め液を湯水のごとく使いそうな気がしていました。
その点につきましては1mokei.jpというサイトで「エアーブラシの使い方・メンテナンス」のページを見て解決しました。

それでは作業に移ります。

今回組み立てるプラモデルではエルガイムの脚についてA形態とB形態のどちらにするか選ばないといけません。
私は下腿部のメカがみえるB形態を迷わず選択します。

全体的な組み立ての前に大腿部と下腿部を繋ぐ関節部分を先に組み立てないといけません。
この部分が膝のすき間からチラチラ見えます。
このメカニカルなところがエルガイムの魅力です。

エルガイムのメカニック部分はアニメでは金属に茶系の塗装を施したように見えます。
それはさび止めでしょうか?
このような憶測から仕上がりを決めます。
さび止めにしては赤味が少なく感じます。

ともかく材質は金属と断定します。
ひとまず素材感を出したいので関節部分のハーツに「ガンメタル」を塗ります。
その上に色を重ねていこうと考えてます。

今回はエアブラシを使用します。
単色塗りでは、いくらきれいに塗れても質感は出ません。
質感を求めれば重ねて色を塗る事を視野に入れているため早くエアブラシに慣れておきたいと言う事もあります。
エアブラシは人生初めてなのでうまく吹けるか不安です。
筆のように手軽に色を変えれない事は容易に想像できますので色を塗る前にまとめて塗れる様に準備が必要です。
同じ色に塗るパーツを切り離し、必要なマスキングを施して塗装しやすいように棒状の土台をつけます。


プラモ作りで余ったライナーを好きな長さにカットして、先をライターであぶったら平たい所に押し付けるとこのような形状になります。
そこに両面テープで小さなパーツをくっつけて固定します。


このように付きました。
こんな程度で「本当に大丈夫?」と思われそうですが、口で息を吹いてみても動く事無く固定されています。


エアブラシのスタンドが無いため、塗装中は一切手が離せませんでした。
そのため塗装模様は写真に撮っていません。
塗装した場所はこのブログでいつも写真を撮影しているスタジオ(机の上)を少し片付けて段ボール箱を立てただけの「塗装ブース」です。


きれいに塗れました。
いかがですが?
プラスチックが金属の質感に変わりました。
バイクの部品のようです。

当たり前のようにエアブラシを使用している人にとっては「それだけか!」と言われそうですが、今回のエアブラシ初体験で感じたのは、「塗料の粒子がかなり細かくて塗りやすい」という観点では「初心者向き」だと言う事です。
もちろんエアブラシは空気の吐出量や塗料の吐出量の調整や塗料の調合、塗り方の組み合わせで表現力は無限にあり、表現力を身につけるには経験とコツがいります。
また、今回の単色塗りだと「スプレー缶」の延長のように感じますが、エアブラシと缶スプレーとは全く違うものだと気付きました。

車のプラモデルを筆でペタペタ塗装してた頃、広い面を均一にきれいに塗れるスプレー缶にとても憧れました。
しかし、初めてスプレー缶で塗装した時はその神話(あくまで私の中での話です)が見事に崩れました。
塗り重ねていくうちに塗料が垂れてくるのです。
薄く時間を重ねながらスプレーすればよかったのですが、若さなのか一気に仕上げようとして見事に失敗しました。
しかもスプレー缶の塗料はその大きさにガスが詰められ塗料はわずかしか入っていないため、すぐに無くなりました。
その後どうしたかは覚えていませんが・・・・・・

それと、マスクについて
私ははっきり言って、エアブラシを舐めていました。
ダンボールの中で塗れば周りに塗料が飛び散って汚す事は無い位にしか思っていませんでした。
実際に使ってみると、かなり細かい塗料の微粒子が粉塵のように舞います。
吸うな! といわれても無理です。
今回は息を止めながら作業しました。
マスクは必須ですよ~。



2011年4月9日土曜日

プラモデル製作に道具(工具)は必要か?

昔(30数年前)、子供のおもちゃ(遊び道具)といえば・・・
というランキングがあるとしたら、「プラモデル」は常に上位に入っていたでしょうね。

私の記憶では、一番最初に製作したプラモデルは「イナズマン」です。
「サナギマン」「イナズマン」がセットになっていました。

さて、プラモデル製作には、道具(工具)が必要か?
と聞かれたら「必ずしも要るものではない」と答えるかもしれません。

先程、最初にプラモデルを作った事を話ましたが、当時私は3歳です。
道具(工具)など持っていないし、有っても使えません。

では、どのようにして作っていたかと言うと、パーツはすべて手で直接むしり取るようにライナーから外し、付属の接着剤を塗って組み立てていました。
当然ですが、組み立て後もむしり取った跡がトゲトゲしく残っていました。

小学生になると進歩します。
パーツをライナーから切り離す際に「爪切り」を使用していました。
爪切りは切る以外の使い道があります。爪を切った後爪切りに刻まれたヤスリ部分で爪の切り口を整えるようにパーツから切り離した跡に残ったプラスチックを削って整える事ができます。
爪切りのヤスリ部分は爪のように柔らかいものを優しく削るように出来てますので、削り跡も気にならず、かなりキレイな仕上がりにできます。

爪切りを使用したパーツの切り離し


爪切りには爪が飛ばないようにガードがついています。
まず写真のようにガードをずらして使用します。



刃先が切断部分に届くように角度を考えながら切り離します。


刃先がどうしても届かない時はライナーを切断します。


そして切断部分に刃先を入れます。


余分な部分を可能な限り爪切りでカットしました。


そして爪切りのヤスリ部分の出番です。


残った跡の部分を削ります。


このように仕上がりました。


結果は指の間に切り離した跡が削れずに残ってしまいました。
理由は指の丸みに爪切りのヤスリが届かなかったのが原因です。
今回使用した爪切りは私が普段爪を切るためにコンビニで購入したものですが、ヤスリ部分が真ん中部分しか無いので平面ではない細かい部分を仕上げるのは厳しかったようです。

私が子供の頃、家にあった爪切りはガードがなく、ヤスリ部分も横幅一杯に刻まれていました。
そのため角の部分を使えばかなり応用が利きました。

当時はこんな感じで作っていました。

現在は聞くところによると、手でもきれいにパーツが外せるように出来ている製品があるそうですね。
本当に道具(工具)は必要ないのかもしれません。

しかし、実際は道具(工具)があった方が便利ですし、製作の幅がかなり広がるのでプラモデル製作に深みが増して趣味性が高まります。
道具(工具)を使い細部まできれいに仕上げると完成後の満足感が違います。
加工技術があれば部品も製作できます。

高価なのは一部(エアブラシ)だけで他は安価なものばかりです。
必要だと考えた時は迷わず揃えましょう。


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