素晴らしきロボの世界をプラモデルで: プラモを作る・第5回・腕の組み立てについて考える‐1/144重戦機エルガイム

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2011年4月2日土曜日

プラモを作る・第5回・腕の組み立てについて考える‐1/144重戦機エルガイム

昔ながらの模型屋を探し、そこでたまたま見つけて衝動買いした1995年式(再生産品)バンダイ社製1/144スケール重戦機エルガイム。
普通に色を塗って組み立てる予定が、当時の生産技術の未熟さが原因なのかわかりませんが、オリジナル(アニメ)に比べ、ディテールの崩れが目立ちます。
当時(中学生)の頃だと泣く泣く自分を納得させながら組み立てた事でしょう。
あれから20数年も歳を重ね、改めて「あの頃のくやしかった気持ち」が一遍によみがえってしまいました。
魂の抜けた工業製品に命を吹き込み魂をいれるのは、プラモデルを組み立てる私です。
少し大げさな言い方をしましたが、自分の工作技術と相談し積極的に修正する事を心に決めて組み立てています。
そのため製作過程はかなりのスローペースになっています。
それでも苦労を楽しみながら作業(考える時間がほとんど)しています。

前回、やっと手の部分が完成した事を記事で報告しました。

これから、右腕、左腕(肩含む)の組立てに移ります。
前回の記事を見た方は仮組みをした両腕の写真を見て「色を塗ったら完成でしょう?」と思われるかもしれません。
しかし既に問題点があります。

  1. 肘部分の可動部分について自由度がかなり制限されている
  2. 肘部分のディテール処理がアニメと違う
  3. ランチャー(腕に付ける武器)の寸法がおかしい

といったところです。
他にも細かく修正したい部分はありますが、大きなところでは上の3点について何らかの対応が必要です。

それぞれ説明します。

1.肘の可動部分について


腕部分の構成です。(肩、肩内部、腕部分は接着済み)
一番下の腕の上の丸いものが肘になる部分です。


このように組み立てます。
二の腕にあたる部分に肘の部分を写真のようにセットして組み立てます。
問題は、この肘になる部分が腕に固定されているため、腕が独立して軸方向に回転できません。
そのため、ランチャーを構える時の腕のポーズがかなり制限されます。

2.肘部分のディテール処理について

DVDを見るとエルガイムの肘は「球形」になっています。
その点をプラモデルでは可能な限り表現されているのですが、肘部分の球形の中を可動部分の中心としその部分を二の腕のパーツに付いた軸にセットして覆うように取り付けられています。
そのため軸の方の表面は球部分を隠すようにカバーされています。


しかし、DVDで見るエルガイムは肘の部分は完全に露出しています。


パーツを置いて並べただけなのですがこんな感じです。実際は肘の上部分はもう少し二の腕部分に隠れます。

3.ランチャーの寸法について

ここが一番がっかりした部分です。
なぜなら先程説明した「肘」については、金型の制作上やむを得ない事だと理解出来るからです。
しかし、ランチャーについては最初から「設計ミス?」と思えるほど、大きさに関しては大変雑な作りになっています。

この写真を見てください。

ランチャーと腕をセットする位置で並べて見ました。
どう見てもランチャーの後端部分が肩にあたってしまいます。
しかもサイズはそのままにして「ゲタ」を履かせて強引にセットするように作られています。


プラモの箱にプリントされた完成写真です。
ランチャーがかなり浮いて取り付けられているのが、お解かりいただけますでしょうか?
しかしそれでも肩に干渉します。

アニメではランチャーを腕にセットするシーンでランチャーのセット面を腕に乗せ後ろに少しスライドさせてロック(セット)しています。
どう見ても「ゲタ」の厚みがあるように見えません。
しかもランチャーの後方先端部分は二の腕の真ん中ほどしか来ていません。
エルガイムの戦闘シーンでは右腕にランチャーをセットしたまま走って移動⇒標的に構えて発射というのが主ですが、プラモデルの寸法だとランチャーの後端部分が肩にガンガン当たって、構える前に壊れてしまいそうです。

以上、腕を組み立てる際の問題点について説明しました。
この3点についてこれからアイディアを練った上で修正します。

うまく出来るかどうか・・・・・・



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